中学校までは割と活発だったんです。
運動会で大将をしたり、文化祭でバンドを組んで演奏したりと、
割と人前に出たり目立つことが好きでした。

ただ何があったのか徐々に人と目を合わせて話すのが苦手、
挙動不審なコミュ障を発揮するのです。

鍼灸整骨院に入社してからもコミュ障は治らず、
せっかく来てくれた患者さんとも
天気の話や趣味の話などしかできず沈黙に。

沈黙を避けるために興味のない質問をしたり、
会話術の本を何冊も買っていました。

鍼灸師の仕事は好きなので
会話も上達できるよう努力するのですが
無理して会話するスタイルがどうしても好きになれませんでした。

そんな僕も結婚・子供の誕生を経て30歳を目前に開業を決意します。

売り上げを回復すべく
色々と行動に移すのですが

その中で専門学校時代の恩師である
ハリケーン塚本先生がzoomセミナーをするということで、
塚本先生の計らいもあり配信現場に参加。

この日は良くも悪くも自分の中では忘れられない、
自分を変えるきっかけになった一日です。

現場の空気感に圧倒されつつも、
セミナー終了後の食事もご一緒させていただくことに。

その食事会の先生がそうそうたる面々で緊張度はＭＡＸ。

あまりの無反応っぷりにある先生から
『あんたは蝋人形か、何しに来たんや！』
と怒られてしまいます。

この一言がきっかけで、
自分はこんなにダメだったのか！もっと行動しないと！
と強く実感します。

そこで何をしたかというと、
あろうことか僕に衝撃的なあの一言を放った先生
そう、幸田マオ先生が立ち上げた
【水増しマオの会】へ入会するのです。

入会後まもなく【講師制度】が発足、
これは成長できるチャンスと思いチャレンジ！

講師制度とは、会の美容鍼講座を開催する講師陣のこと。
当たり前に人に影響を与える立場なので、
だれでも講師になれるわけではありません。

講師の世界は今まで自分が見てきた世界とは
何もかもが違ったのです。

人間性・立ち居振る舞い・仕事への取組み・仕事のスピード感

どれをとっても自分の中の常識が全く通用しない
何をしたら良いのかすらわからない
本当に右も左もわからない状態でした。

結果的に講師にはなれず、
すぐに失格の烙印を押されます。

が、それに安心している自分もいたのも事実。

今までの人生で初めて手も足も出せずに終わった、
何度やっても出来ないと痛感した瞬間でした。

しばらくは自分の不甲斐なさに凹みましたが
何のために入会したんだ？それで成長できるのか！と思い直し、
また地道に動いていきます。

入会して半年ほど経ったころマオ先生から
『会員様向けにzoomセミナーをしてみたらどうですか？』と
声をかけていただきました。

とてもうれしく思った反面
果たしてコミュ障の自分にできるのか？

講師の時のようにまた失敗しないか？
と躊躇しましたが
これも成長できるいい機会だ、と思い了承。

セミナー開催に向け資料を一からパワポで作成
・自分のしてきたこと
・自分の伝えたいこと
を中心に構築しました。

【30分セミナー】
【30分質疑応答】
の形で10名の会員様に向け開催。

いざセミナーをしてみると、コミュ障だけど
思ったより喋れたな！と感じた半面
・思いがけない視点からの質問
・ここの内容はそう伝わるんだ
と自分の想像していた反応とは大きなギャップが。

この時に初めて、話ができると離脱させないは別物！を体感しました。
話したいことだけでは相手に
伝わらないし聞いてくれないのです。

その後は
・どうしたら伝わるのか？
・どうしたら満足度が上がるのか？
・どうしたら離脱させないか？
を意識し修正に修正を重ねる日々でした。

自分自身、過去にたくさんのセミナーに参加してきた中で
とても面白くあっという間だったと感じるセミナーもあれば
時間ばかり気にしたり、眠たくなるセミナーもあります。

水増しマオの会で開催するセミナーは
毎回すごく面白く、そして内容が伝わってくるのです。

いったい何が違うのか？
しかし答えは一向にわからず。

考えてもわからないならいっそのこと
セミナー構成を再現しよう、TTPだ！と思い
過去の教材などをひたすら見て落とし込みました。

何度も見直すうちに
・内容の理解度を高めるため
・離脱を避けるため
・興味を引くため
こんな構成にして、ここでこの手法を使うのか
とたくさんの気づきがありました。

その気づきを自分のセミナーにも盛り込むことで
5回目のセミナー開催にしてようやく
参加した先生方の感想が変わり始め、
自分自身でも手応えを感じます。

会話が苦手だったからこそ会得した
資料構築

今ではこのスキルを活かして
教材作成
をしております。

先生方が積み上げてきたものを
教材として形に残す

そのお手伝いをさせていただいております。

資料構築・教材作成って何？
院ではどんな鍼・会話をしてるのだろう？
どれほどのコミュ障？
何か一つでも気になることがあれば
同業者メニューでお会い出来たら嬉しいです。